これまでは、必要な時だけ借りる「効率的な移動」で十分だった。そんな自分が、縁あって友人から2005年式の古い車を譲り受けることになった。

最新の機能もなければ、新車の輝きもない。
けれど、キーを回した瞬間に立ち上がるアナログな鼓動。
今の車が「静寂」と引き換えに失ってしまった「味」と、確かな手応えがある。

車への興味も、所有欲もなかった人生。
知識ゼロから始まり、手探りでETCやドライブレコーダー、USBポートを取り付けてみた。

新しいことを学び自分でやる。
その過程で身についた知識や技術は、“大きな財産” となる。
古きものに『命』を吹き込みながら、大切に乗り継ぐ。
そこには、何物にも代えがたい「意義」と「愉しさ」があると感じています。
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効率が正義とされる世の中だけど、
人生には、あえて「手間」をかける贅沢が必要だと思う。
手のかかる車、一筋縄ではいかない人間関係、そして、未熟な自分自身。
すべてがスムーズにいかないからこそ、対話が生まれ、工夫が凝らされ、そこに初めて『愛情』が宿る。
「便利」は消費されるだけだが、「不便」は思い出として積み重なっていく。
音楽も、きっと同様に。

またひとつ、旅が楽しくなりそうだ。
人生とは、思い出づくり◯
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