「人生観・旅」オーストラリア続編

このお話には、まだ続きがある。

(これまでのオーストラリア編は、こちら↓)

人生観『生きる意味』⑴
人生観『生きる意味』⑵
人生観『生きる意味』⑶
人生観『生きる意味』⑷
人生観『生きる意味』⑸
人生観『生きる意味』⑹
人生観『生きる意味』⑺

エアーズロックが位置する国立公園内にある、もうひとつの圧巻「マウントオルガ」岩山群。

国立公園の入り口にある「ユーラーラ」という小さなリゾート施設(宿泊、レストラン、ショッピングなど)から、マウントオルガまで往復で100kmほど。

自転車だと行って帰るだけで1日が終わってしまうので、往復ヒッチハイクで行くことにした。

うわさでは、風の谷のナウシカの構想舞台となったらしい。

実際に、この中をトレッキングしていると、確かにナウシカを感じた!

昔の旅写真がダンボールから一部しか出てこず、、

はて、どこへいったか?苦笑

壮大な景色の写真が少ないのが残念だが、僕の脳裏には今でも色褪せることなく焼き付いている。

エアーズロックからオーストラリア内陸の中心にある比較的大きな町「アリススプリングス」まで、いくつもの美しい国立公園がある。

ただし、その美しさをこの目で見、体感するためには、長く砂深い未舗装の道を進まなければならない。

タイヤが砂に埋まって、漕いでもこいでも進まない日々。

たまーに、車が通り過ぎると、目の前が何も見えなくなるほどの砂埃が舞い、あっという間に全身赤砂だらけになる。

そんなどーしよーもない出来事も、なんだか笑えて毎日が楽しかった!

砂漠にも、こんなオアシスがあるんだな〜っと、鳥肌・感動。

この近辺に野営することし、旅の疲れを癒すため少しのんびりした。

泳ぐとワニに喰われそうな気がする、このスリリングさ!笑

エアーズロックの他に、もうひとつどうしても行きたかった場所、

それが、「キングスキャニオン」

まったくテレビを見ない、そしてテレビを買ったこともないシバテンだが、

どこかでふと見た小柳ゆきの「愛情」のPVの舞台が、このキングスキャニオン。

さすがはオーストラリア、

「ここから先は進んではいけません」などの看板もなければ、立ち入り禁止ロープもない。

断崖絶壁ぎりぎりまで、自由に行き来することができた。

数々の美しい大自然に出会えたこの旅も、

もうすぐ終わりを告げようとしている。

つづく

人生観『生きる意味』⑺

『生きる意味』について、最終回。

エアーズロックは聖地であり、現地語で『ウルル』という。

一枚岩だが、その標高は868mもあり、明らかに登山だ。

登るときは、当然敬意を払い登らせて頂くわけだが、いつでも登れるわけではない。

大陸のど真ん中にポツンとあるため、頂上付近は風が強く、「強風のため、登頂禁止」になることが多い。

その他、雨、曇り、高温、文化的理由により登山口が閉まってしまうことがあり、月に数回しか開かない時もあるようだ。

僕は奇跡的にも、三日間の滞在中、毎日最高の条件でエアーズロックに登ることができた。
とても穏やかに、受け入れてくれた気がした。

頂上について、何時間も空と大地を見つめながら考えた。

命がけでここまで来たけれど、飛行機でひょいっと来ることもできる。

僕の目的は、ここに立つことではなく、自分がこの地球で生きている意味を知りたかった。

人は、「自分には本当に価値があるのだろうか?」と疑問に思うこともある。

この旅で、ほんの少しだけ見えてきた人生観。

それは、、

僕たちはここに存在しているということ、それ事態に大きな意味があるということ。

その意味は、今すぐに感じられる時もあるし、一年後かもしれない、十年後かもしれないが、いまやっていることは、良いことも悪いことも含め、必ず未来に繋がる。

そう、僕たちは、

「生きている」それだけで意味があるんだ

 

「才能は他人が見出し、それを磨くのは本人の努力」

 

それと同じように、

価値(意味)というものは、自分以外の他人のみが与えてくれるものであり、

自分で自分には価値がないと決めてはいけない。

誰かのために精一杯何ができるのか?

そう考えたほうが、よっぽど健康的だ。

 

生きる意味は、行動する前には決して答えを教えてくれない

行動し、生き抜いた後に、その意味は結果としてついてくる。

今、ものすごくつらい人生を送っている人は、生きる意味を求めて、自分には意味がないと命を絶つよりも、死なない生き方を考えていく方が、ずっと意味のある人生だと思うのです。

自分は自分のことを意味がないと思っているかもしれないが、

あなたを必要としている人が、この世の中には必ずいる

もし、本当に意味がないのだとしたら、あなたはきっとこの世に生まれてきてはいないのだから。

何度でも言おう、

あなたがここに存在するということ、そのこと自体にすでに大きな意味がある。

「幸せとは、気付くこと」

天国は、いま目の前、ここにある。

2002年  オーストラリアの旅より

人生観『生きる意味』/ 完