『生きる意味』について、第四回。
寝るときは、メインハイウェイから数キロ脇道に逸れて、なるべく夜中に走る輸送トラックの音や灯りが届かないところまで行く。
完全に暗くなる前に、その日の寝床を見つけなければならない。
夜は、あまり動物と対峙しないために、林から少し距離がとれて、開けたところがいい。
動物が襲ってきたら、食ってやる!!
本気でそう思っていたが、オーストラリアの野生動物は勝手に殺生して食べてはいけない。
たしか、ニュージーランドの羊もダメで、自然死したものならば食べていいとか。。
自然死か〜〜、、、
若けりゃ病やし、ジジ羊なら老衰、、どっちも食いたくない!笑
今夜の寝床が決まったら、焚き火用の薪を集める。
パッキパキに乾燥した木ばかりなので、焚き火にはうってつけだ。
ここだけの話、
木がないところでは、ラクダの糞を集めて飯を炊く。
オーストラリアの砂漠地帯には、約70万頭のラクダが生息している。
乾いた草食動物の糞は臭くもなく、よく燃えて、砂漠の旅では重宝した。
砂漠には動物だけでなく、いろんな虫がいるわけだが、
特に、昼間は蠅(ハエ)、夜は蟻(アリ)に悩まされた。
オーストラリアのブッシュにいる蠅の生命力は本当に凄まじく、自転車で走っていても、何百キロでも付き纏ってくるし、目の中、鼻の穴、耳の穴、、水分を求めて、穴という穴に入ってくる。
よく、ハエよけの帽子が売られていたが、あまりにダサすぎて断固として、かぶらなかった。笑
蟻は、やたらとでかくて、噛まれると猛烈に痛い。
そういえば、砂漠の町にいたゴキブリは世界最強にデカかった。
朝起きて、靴を履く前に、必ず中をチェックする。
ヤツがいるかもしれない。。
第五回へ つづく