前回→ 「ウクレレを諦める…?」の続き
実は、エディルネで伝統的なケメンチェを発見した時、気付けば、すぐにケメンチェ奏者や工房にメッセージを送りまくっていました。w
トルコのコミュニティーページでも、「プロ仕様のケメンチェを製作している人を紹介してほしい!」と投稿。
ぼくは、音楽というエンターテイメントに人生を捧げているので、音楽に対する投資は惜しみません。
そこそこの楽器ではなく、きちんとした音を奏でる楽器としてクオリティが高いもの。
それが、安かろうが高かろうが関係なくて、自分の魂にビビッとくるものがいい。(このあたりの話は長くなるので、またいつか)
メッセージした人の中で、すぐに返信があったのが、「Murat Yerden氏」。
質問に対して、
「私は、低・中ぐらいのグレードは作らない。ハイグレードのものだけを作っている」
このメッセージに、シバテンはシビれました!
とりあえず、すぐに会いに行こう!!
って😊
その後メッセージの数々をいただいて、ケメンチェ奏者の方々が勧めてくれたのが、なんとMuratさんでした。
前回のブログでシェアした、伝統的なケメンチェ(イスタンブールケメンチェ)奏者の「Derya Turkan」さんからもメッセージのご返信をいただいて、やはりMuratさんをお勧めしてくれました。
ぼくは、他の誰でもない、このDeryaさんの音に惹かれて、イスタンブールケメンチェを弾いてみたい!と思ったのであります。
Deryaさんは、このイスタンブールケメンチェの第一人者だそうです!
ますます、シビれます。
イスタンブールに着いて、次の日。
フェリーに乗って、Muratさんの工房のある街カドキョイへ。
入り組んだ路地を進んで行くと、そこに工房はありました。
「ウェルカム!」
と笑顔で迎えてくれたのは、Murat Yerden氏。
まずは、Muratさんと雑談をして、いよいよ人生初のケメンチェと御対面🙏
おおおおお〜〜〜〜めっっちゃ哀愁のあるええ音や〜〜〜!!
しかも、めちゃくちゃ難しい〜〜〜〜
どないして弾くねん。w
これは、新しい!
左手は、押弦するんじゃなくて、爪でサイドから触れる。
弓も、二胡のように弦との間に挟まっているのではなく、バイオリンのように外から弓を引く。これも、初体験だ。
壁にかけてあったケメンチェをみて、Muratさんに「いまあるものの中で、これがベストですか?」と聞いたら、
「それ一本しかないよ。」
えっ??どういうこと??
なんと、在庫がこれ一本だけ!
壁にかけてあるのは、すべてリペアで預かっているものだそうです。
Muratさんに、ケメンチェをオーダーすると【一年待ち】だそうです。
しかし、海外の方が注文したけれど、取りに来れなかったケメンチェがこれだそう。
「その人は来年にしか来れないので、また作るよ。
あなたは、ものすごくラッキーな運命を持っている人だね。」
っと、Muratさん。
しかも僕が「Deryaさんの音が好きなんです。惚れました❤️」というと、
『Deryaさんのケメンチェは、私がリペアしたんだよ。」
って、奇跡かーーーー!!!!
すべて、ものすごい流れの運命に導かれているようで、鳥肌が立ちました。
しかーーーーも!!です。
この日の夜に、あのDeryaさんが出演するオーケストラコンサートがイスタンブールであるってよい!!!
神さま、マジですか。。
行きます、絶対行きます!
ちなみに、シンガポールで二胡を始めた時も同じようなことがあって、ミラクルなタイミングで、運良く素晴らしい中国の二胡奏者の生演奏を聴くことができました。
とにかく、イスタンブールケメンチェが弾けるようになるのか・ならないのか、ハマるのか・ハマらないのかはやってみなければ分からないけれど、この運命の流れに乗って、このケメンチェを購入させていただくことにしました。
ちなみに、ぼくは職人さんから楽器を買うときに、事前に値段を聞かない。
買うと決めて帰るときに、値段を聞く。
もちろん、言い値が高かろうが何だろうが、絶対に値切らない。
そこには、深くて大きな理由があって、先日オンラインサロン「Love❤️Village」で、わかりやすい例をとってお話ししました。
(興味のある人は、「Love❤️Village」覗いてみてね)
予備の弓を製作してもらえることになったので、来週もう一度工房を訪れることを約束して、Muratさんからケメンチェを受け取り、再びフェリーに乗って、帰路に着いた。
夕方は(日本時間22時)、「Love❤️Village」の生放送を行い、終了後にDeryaさんのコンサートへと向かった。
さて、運命の奇跡は、これだけでは終わらなかった。
どんどん連なる運命…
つづきは、「Love❤️Village」生放送にて⭐️
おまけ⭐️Muratさんの工房の様子