以前、うまく演奏しよう、うまく描こうというのは、「人間の純粋なる邪心」だ! という話をした。→こちら!
私は、描き終わった後、「これは、うまい!かっこいい!」と思った作品は、
一度無に帰す。
そして、頭の中で想像通りのものができた時も、
これで残しておきたい想いと戦いながら、勇気をもってその絵を打ち消すようにしている。
手で絵の具をぐちゃぐちゃとかき混ぜる。
そこで初めて、
自分の想像もしていなかった境地のアートが始まる。
『不完全の美』~Imperfect Beauty~
2019.8.12
自分の想像の範囲内の作品を作り出したって、なんの面白みもない。
そんなワクワクもしないものを生み出して、愛し続けられるはずがない。愛され続けるはずがない。
プライド、羞恥心、承認欲求、
そういうものを、ひとつひとつ削ぎ落としていった奥底に、「真のピュアな魂の表現」があるのではないだろうか。
私は、そんな冒険の旅路に、ゾクゾクしている。
-つづく-